スポーツ基本法の逐条解説を作成し終わって、絶望的な現行法だと思ったことについて。

2025年改正スポーツ基本法も含めて、これは「ザル法」である。何のサンクションもない。カネ配分が少々あっても全く痛くもかゆくもない組織がいくつもある。高校生の時に、進学校にいて親の反対を押し切ってバレーボールをやったときに感じこの業界の文化的な魅力のなさと絶望感はさらに大きく振幅するばかりだったよ。

何かできることはないかと、ガバナンスやコンプライアンスで考えている。何の権力も今はない私だが。

 

(1)2026/3/4  :スポーツ基本法全条文の逐条解説終了:最後に、スポーツ基本法第五章(補助金・第33〜36条)を逐条解説。補助金不正リスクと団体ガバナンス強化のポイントを、コンプライアンス専門家が競技経験も交えて解説。アスリートでコンプライアンスの専門家という稀有な存在の私。

(2)同日:日本のスポーツ推進体制の鳥瞰図とガバナンス構造:行政 → 中間統括 → NF → 地域となっており、「行政(公的セクター)」と「民間統括団体(準公的セクター)」、そして「競技団体・地域団体」という三層構造である。

(3)3/8以下同じ:スポーツ基本法の逐条解説が終了して、最新のスポーツ庁の解説や弁護士の書いたQ&A書籍も読んだが、余りにいい加減でガッカリした。諸法が交差しているのは余程の天才でない限り十分な考察ができるわけ無い。高校三年生の時に直感したスポーツ分野に対する距離感が正しかった。三島由紀夫と野間宏の武道に関する文芸会談の如く。

(4)スポーツ基本法の解説で最新の法改正を入れて正しくガバナンスコードを位置づけているものは何千円もする本にも書いてないし法律雑誌にも書いてない。会社法のソフトロー:コーポレートガバナンス・コードを研究してきたものは何をやっているのかと僭越ながら思うよ。結局自分で逐条解説を作ったのだ。

(5)日本のスポーツを国は統括できていない。スポーツ基本法の逐条解説を作ってつくづく想った。作っている最中に、相撲界の親方から弟子への暴力事件が発覚している。若乃花の引退になった事件から何も学んでいない。トップもずっと居座り続けており改正法29条~やガバナンスコードが全く届いていない。

(6)スポーツ界へのメッセージは今は中川総合法務オフィスのブログやyoutubeしかない。構造的に産業界の下位の層になっている。芸能界も同様だ。スポーツは本質的に3要素が大事①興味②勝負③身体、本来的なスポーツの価値を大事にしないと「興行」だけになる。WBCも国民は置いてけぼりではないか。

(7)スポーツ基本法は振興のままで名前はよかったのではないか。実質的に何も変わっていない。ガバナンスやコンプライアンスの言葉をもっともらしく並べるのであればchatgpt等の生成AIにやらせるのとどこが違うのか。何を言いたいのかは法律家なら解るであろう。「サンクション」の問題よ。カネじゃない。

 

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