天使と悪魔【2009年09月23日】

悪魔はしばしば天使の顔をして現れる。

そのことに気づく人は少ない。

私もそうである。

悪魔は張り付いたら決して離れることはない。その人の一生まとわりつく。

すべてを取り尽くす。それが悪魔自身の善意なのだ。悪魔の性なのだ。

死以外に逃れるすべはない。この世では。あの世では分からないが。

生きていることは、辛いことのほうが多いという。若い時はそんな大人の言葉等信じる由もなかった。

しかし、なぜ今生きているのであろうか。明らかに私の人生では、いやなことやつらいことのほうが多い。

母が亡くなった時に何かが終わった気がする。素直な子でなかった。素直さに反比例して不幸が大きいのだな。

虎に襲われる夢をよく見る。フロイトの夢判断では虎は何だったかな。

深層心理学にのめりこんだり、精神分析にのめりこんだときもあったな。ラカン等の新思想に何かを得ようと入り込んだ時もあったな。

でも、どうでもいいのだ。

さらに漂っているのだ、おれの心は。

いつも星のかなたを見つめている。

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