著作権法と私
私が現在の仕事をやる原因は、著作権法にあろう。
今日も丸一日、少し他の民事関係やコンプライアンス講演の仕事が進行してかつ体調が戻ったせいもあるが、ほんと一日中、著作権法の解釈、判例の探求などをやってパワーポイント資料を作成しているうちに、いつもの京都の勉強場所での時間が過ぎて、あたり暗くなって、急いで優しい妻のいる自宅に帰って来たよ。
それにしても、
司法試験科目以外で、初めて法律科目で勉強に専念したのは、この法律の対象の芸術、文芸、音楽、思想等の面に魅かれたからである。
ちょうど、裁判官やそのあとに考えていた大学教授になれなかったので、もう法律はいいやと思っていたが、
公益法人で著作権法に詳しいものを求めている話題を知り、それなら一番簡単な飽津系の資格でも取ろうかと司法試験以外の科目では「行政法」だけ追加で勉強したら受かった。登録して、部に入り、しばらくして「著作権相談センター」を作り委員長になった。
其の後に、国際ピアノコンクールでクラシック音楽の著作権処理等やったり、ひこにゃん事件で読売テレビに出て著作権譲渡契約の特殊性の解説をしたりして、著作権の専門家のようになった。しかし、収入がそれに見合うものがなかったので、パスポート・ビザの仕事もしたし、
もともと得意な大学ゼミの選択科目である相続等民事関係の仕事もした。これは得意中の得意だったから難なく。
また、組織マネジメントに興味があって、コンプライアンス、リスクマネジメント等の仕事も同時にした。
しかし、今の仕事全般のきっかけは、やはり著作権であったわけだ。
著作権法はやはり面白い。
芸術が好きなこともある。
著作権法学会に紹介で入ったが、そこでの議論もロムであるが、結構面白くて毎年神田の一橋講堂に行くのは楽しみだ。
20代の時に、行きたくないすべり止め大学に入って腐っているときに、語学をもっとやっていれば、大学院に行って、きっと大学教授になっていたであろう。
前向きになれなかった。
教授であれば、民事や知財の専門で。
時がたつのは早いよ。
もう無理な年になりつつある。
エイジングが始まっているようで、あちこちに歪みが発生している。
でも、著作権の仕事はやはり、サラリーマンから取締役になって、大手の買収で辞めてから、ずっと何らかの形で仕事があるな。
「芸は身を助く」、また「好きこそもの上手なれ」だ。
これからもそうであろう。