【2009-06-17】 -母の思い出と「ほとけ」-

-母の思い出と「ほとけ」-

母は突然に亡くなった。

前の晩まで、仕事をしていた。

朝早く、いきなり、父から電話があった。

「母が返事をしない」と。

それっきりだった。

すぐに家族を連れて帰省した。

母はちょっと何か言いたそうにして横たわっていた。手を握った。冷たい。

弟がさっきまではぬくもりがあったといった。温かい母にもう一度触りたかった。

親孝行を全くできなかった。

かえすがえす、母に言った言葉がいかに正しかったかが今の年になってわかる。

こんな自分をほとけが助けてくれるのか。

母がほとけなのか。

ほとけにすがっている。

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