【2009-06-30】食の安全国際規格「ISO22000」食品各社取得の動き活発に:食のコンプライアンス不可欠

食の安全国際規格「ISO22000」食品各社取得の動き活発化:食のコンプライアンスに不可欠

食品安全マネジメント初の国際規格であるISO22000 「食品安全マネジメントシステムーフードチェーンの組織に対する要求事項」 は、世界規模の安全な食品のサプライチェーンを保証するためにつくられた国際規格で、食品安全を目的とした初めてのマネジメント規格です。

ISO22000は、コーデックス委員会(FAO/WHO合同食品規格委員会)が作成した食品の衛生管理手法であるHACCP7原則をベースとしたマネジメントシステム規格です。

ISO22000の適用対象は、原材料の確保から最終消費者にわたるまでのフードチェーン全体に関与する組織になっています。

よって,飼料製造業者、第1次生産者、食品加工業者、輸送・保管業者、下請け業者、小売業者、食品サービス業者や機械メーカー・包装材料・洗浄剤・添加物及び原材料等の生産者まで幅広く対象になっています。

日本でも,BSE(牛海綿状脳症)や鳥インフルエンザも問題で消費者の食への安全の関心は高まっており,食品各社は消費者の信頼を得るために,ISO22000で自社の食の品質管理と安全性をアピールしたいのです。

日清製粉,UCC上島珈琲等はもうすでに取得済みで,今後の予定企業では,アサヒフードアンドヘルスケア,日清フーズ等が上がっています(日経2009年4月11日)。

 

今後は,生鮮品の原産地表示に加えて,加工食品についても,信頼性を高める事が大切になろう。

ISO22000認証を取引条件に加える動きも今後は活発になろう。

【2020年の最新情報】

ISO 22000の適用について定めたガイドラインであるISO 22004が同年11月に発行された。2018年(平成30年)6月に改訂版が発行となった。

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