旧盆の墓参りに独り生家に帰省し、ついで恩師の家も訪ねれば…。【2009-08-21】
旧盆の墓参りに、帰省。恩師の家。
★旧盆の墓参りに、帰省した。
私の出身小学校や中学校は、もうすでにない。
別の公民館等が建っていた。
でも、懐かしくて、その場所に行った。
初デートを思い出した。初秋の夕暮れだったな。
手も握れずに別れた。邪魔が入ったせいもあるが。
恩師もすでに昨年亡くなっていた。
3日間ほど、誰も死亡に気がつかなかったようである。
ハイカラな奥さんは、ご病気で気がつかなかったらしい。
そこに家には、誰も住んでいないようであった。
でも、恩師の声にひかれるように何度も家の周りを徘徊してしまった。
ペットを連れた盆帰りの近所の小さな子が訝しそうな顔をしていた。
私は、その近辺にいまでも私をひきつける強い磁力を感じる。
そこで、物思いにふけるといろいろ思い出すのであろうな。
幼少の頃のことや私のピンチを何度も救ってくれた亡き母の勇敢な行為を。
抱きしめたい過去があるのだ。
信じられない幸福。
…今日も母の残した貴重な一文一文を思い出している。
それが、わたしの精神的な支えであり、
何にも勝る生きている母の匂いなのである。
母の声なのである。
なぜに早く亡くなったのか。
求めても空虚にこだまするだけだ。